夢の浮橋

下記3点に内容を絞って一から出直しです。 民俗・文化風俗や伝承音楽の研究に寄与できればと思っています。 ・大分県の唄と踊りの紹介 ・俚謡、俗謡、新民謡の文句の蒐集 ・端唄、俗曲、流行小唄の文句の蒐集

2015年07月

「お座敷騒ぎ・上」 南地金龍
さあ皆さんご陽気に、サーエ
<二上り甚句>
○ハー 拙者此のところに推参つかまつるは 余の儀にござなく候えど
 貴殿見たさにまかり越す オヤオヤそうですかいな ほんとにそうならすまないね
ぼんち可愛や>
○ぼんちかわい ねんねしな 品川女郎衆は十匁
 十匁の鉄砲玉 玉屋が川へすっぽんぽん
<ラッパ節山寺くずし>
○山寺の和尚さんは 鞠を蹴りたし鞠はなし
 猫をちゃん袋へ放り込んで ポンと蹴りゃニャンと鳴く
 ニャンと鳴きゃポンと蹴る ポポンがポンと蹴りゃ ニャニャンがニャンコロリと鳴くわいな
<わしほど因果な>
わしほど因果なものはない 小さい頃から二親に 別れて苦労をするわいな
 身は中山 石灯籠 身は中山 石灯籠 今宵はどなたが灯すやら
<ヤッチョロマカセ>
○一の谷越え 二の谷越えて オヤ ヤッチョロマカセのヨイヤマカセ
○踊り踊るなら しなよく踊れ オヤ ヤッチョロマカセのヨイヤマカセ
<チョンキナ>
○チョン脱げチョン脱げ チョンチョンチョン脱げ チョンが菜の葉でヨイヨイのホイ
○チョン脱げチョン脱げ チョンチョンチョン脱げ チョンが菜の葉でヨイヨイのホイ
 あいこでホイ

「お座敷騒ぎ・下」 南地金龍
<捨てとけほっとけ>
○月が重なりゃおなかがふくれ どうしょうぞいな おなかが どうしょうぞいな
 取り上げ婆でも呼んで来か さあ さあ 捨てとけほっとけ
○できたその子がお多福顔で どうしょうぞいな お多福 どうしょうぞいな
 そこで長者の門口へ さあ さあ 捨てとけほっとけ
○捨てたその子が野蛮な??で どうしょうぞいな 野蛮な どうしょうぞいな
 ?????でも呼んで来か さあ さあ 捨てとけほっとけ
<よしこのくずし>
○粋な書生さんの???? こちゃ????…
 ほんにお前さんは似合いもせぬのに 駒下駄ちょいとはいて??? オヤ
○粋な袴の???? わしゃ???? 通る
 ほんにお前さんは似合いもせぬのに ????? 乙にすまして ねえあなた
<三階節>
○忘れた忘れた 寝忘れた 枕 枕の小屏風に朝日の差すまで寝忘れた

「紫節」 南地金龍
○紫の 袴ゆかしき姫君の みけしき桜 げにおもしろき花の山
 上野 飛鳥山 向島 散れ散れ散るなら さっと散れ さっとね
 チリツテシャン なんて間がいいんでしょ 
○ハイカラの 姿やさしき二人づれ 行く先ゃいずこ げにのどかなる春景色
 神社 仏閣 ひとめぐり 汽車乗れ ちょいと乗れ さっと乗れ さっとね
 チリツテシャン なんて間がいいんでしょ
○今宵こそ 必ず来るとのこの手紙 今鳴る鐘は いりあい除夜の鐘々と
 なぜにこんなに遅いのが ちょいと来な 来るならさっと来な さっとね
 チリツテシャン なんて間がいいんでしょ
○弁慶は 山伏姿に身をやつし 行く先ゃ安宅 富樫の情けにつつがなく
 勧進帳を読み上げて 行け行け 行くならさっと行け さっとね
 チリツテシャン なんて間がいいんでしょ
○春の日に 和歌浦公園 散歩する 行く先ゃ公会堂 げにおもしろきケーブルカー
 みなさんお上がり天狗山 乗れ乗れ 乗るならさっと乗れ さっとね
 チリツテシャン なんて間がいいんでしょ

「万歳くずし」 南地金龍
○表の方より ちょこちょこ走りで 走り来る
 エンエーン ソラ アイエンナ ソラソラソラ
○一つ目狂言は 義理と人情の 刀の傷
 エンエーン ソラ アイエンナ ソラソラソラ
○いざり勝五郎 車に乗せて 引けよマタ 初花 箱根山
 エンエーン ソラ アイエンナ ソラソラソラ
○忠臣蔵は五段目の猪は 山崎の アー
 エンエーン ソラ アイエンナ ソラソラソラ
○竹に雀はしなよくとまる 止めてマタ とまらぬ色の道
 エンエーン ソラ アイエンナ ソラソラソラ
○わしが鳥ならあの家の屋根に 焦がれマタ 鳴く声きかせたい
 エンエーン ソラ アイエンナ ソラソラソラ 

「名古屋甚句」 南地金龍
○トコドッコイドッコイショ アーヨー トコドッコイドッコイショ
 今度この町にゃ風呂屋ができたエー トコドッコイドッコイショ
 アー風呂屋の看板眺むれば 松竹梅と書いてある
 これこれ風呂屋の三助さん 松竹梅とは何のこと
 知らなきゃ三助教えましょか ぬるけりゃ私が竹であろ
 熱けりゃ私が梅てやろ お客さんのないときゃヨーホホイ
 松であろエ トコドッコイドッコイショ
○アーヨー トコドッコイドッコイショ
 娘十七八嫁入り盛りエー トコドッコイドッコイショ
 アー箪笥長持はさみ箱 これほど持たせてやるからにゃ
 必ず戻ると思うなよ もうしかかさんそりゃ無理じゃ
 西が曇れば雨とやら 東が曇れば風とやら
 千石積んだ船でさえ 風が変わればヨーホホイ
 出て戻るエ トコドッコイ ドッコイショ

「大島節」 南地力松
○ハー 私ゃ大島 御神火育ちヨ 胸に煙はサー 絶えやせぬヨ
○ハー 島と名がつきゃ どの島もかわいヨ アハイノハイ
 わけて利島がサー なおかわいヨ ハ一丁歯のズイノズイ 四畳半をピョンピョンと
○ハー 男伊達なら 茅ヶ崎の沖でヨ アハイノハイ
 潮の速いのがサー とめてみるヨ ハおやりよおやりよ
○ハー 三浦岬で どんど打つ波はヨ かわいショラさんのサー 度胸だめしヨ
○ハー 一丁二丁三丁四丁五丁ある町でヨ ご城下三丁目がサー ままならぬヨ
 ハ一本歯のズイノズイ 四畳半をピョンピョン てなこたないしょないしょ

「柳節」 南地力松・金龍
○丸い玉子も切りよで四角 焦がるるナントショ
 ものも言いよで角が立つ 東雲の明けの鐘 ゴンと撞きゃ
 「おや、もう夜が明けたそうな、ああなに、今日もいつづけじゃ」
 てなことおっしゃいましたかね アーコリャコリャ
○???しゃんすと身をうち寄せて 焦がるるナントショ
 思うお方は主ばかり 人妻に いのちがけ
 「ねえ、そしたら私の願いをかなえてちょうだいよ、
  あの、この間頼んだ着物と帯と、それから女持ちの金時計、
  ねえ、買ってもいいでしょう、まあ嬉しいことよ」
 てなことおっしゃいましたかね
○そっと秘めたる嬉しい夢は 覚めたぞナントショ
 さめりゃ危ない 夜着のあと 馬鹿らしい 腹が立つ
 「おお、?????、???…、やっ残念なあ」
 てなことおっしゃいましたかね
○親の財布に泣きつく始末 これからどないしょ
 ???????あとまわし ?????
 「なに、???なれば難しいが、????なれば楽なものよ、
  好きな芸者の???ひいていればいいんだもの、これほど因果な商売が世にあろか、ハハ」
 てなことおっしゃいましたかね アーコリャコリャ

「柳々」 南地力松・廣次
柳々で世を面白や(合) 請けて暮らすも命の薬(合) 梅に従い桜になびく
 その日その日の風次第(合) 嘘も誠も義理もなく(合) 初めは粋に思えども(合)
 日増しに惚れてつい愚痴になり(合) 昼寝の床の憂き思い
 どうした表裏の瓢箪か 仇腹の立つ月じゃえ

「ションガイナ」 南地力松・廣次
○柳橋から小舟で急がせ(合) 柳夜な夜な風次第
 山吹ゃ浮気で(合) エー色ばっかり ションガイナ
○芸は手嶋屋 男は松島屋 柴茶と??茶でかみのすけ
 人気鴈治郎 圓楽で いつも変わらぬ舞いのくさ エー高島屋 ?????
○姉貴ゃまわるし 初日はまだかいな(合) 芸者そろそろ慌てだす
 お客はかしこみそうらばる エー茶屋ばっかり ションガイナ
○汽車は一等室 粋な女と差し向かい ???に???はほかならぬ
 僕に色目を使うから しめたと思うてよく見れば エーやぶにらみ ションガイナ
※梅は咲いたかの替唄

「茄子と南瓜 合羽屋」 南地力松
<茄子と南瓜>
○背戸のナー 段畑で 茄子と南瓜のけんかがござる
 南瓜もとより悪戯ものだよ 長い手を出し茄子の木に絡みつき
 そこで茄子の木が真っ黒うなって腹を立て そこへ夕顔仲人いでて
 これさ待て待て 待て待て南瓜 背が低いとて色が黒いとて茄子の木は地主だよ
 おらやそなたは店借身分で よその地面へ入るのが無理だヤンレ
 アー南瓜の蔓ひめ後架を絡んで雪隠を倒して後架のひまどり
 大工が喜ぶおやおやどうするどうする エーわけもない
 いんがらもんがら揉め合うて わが家へさして帰りける
<合羽屋>
城の馬場で合羽屋が 合羽を干し並べて オヤ合羽屋親爺がうろたえ騒いで
 堀へはまる 上げておくれんか 冷たいわいな おおきにはばかりさん
<騒ぎ>
○一里二里なら伝馬で通う 五里と隔つりゃ風便り アー風便り

「花筏 浮気同志」 南地力松
<花筏>
○憎らしや 憎い仕打ちが虫が好く(合) 異見せらるるほど増す思い(合)
 花を愛して嵐を憎む(合) 気粋で通す私でも 苦労する気になるわいな
<浮気同志>
○浮気同志が つい(合) こうなって オヤ(合) ああでもないと四畳半
 湯のたぎるよな音もなく あれ聞かしゃんせ松の風

「さのさ」 南地力松
○人は武士 気概は高山彦九郎 京の三條の橋の上
 はるかに皇居をネ 伏し拝み 落つる涙は加茂の水
○色でなし 恋し名を書き ただ何となく 恋しゅて????好きな人
 と言うてあなたのネ 人でなし 人でないのに色が???と案じられまする
○咲くも花 散らすも花だよ今日この頃は ???の頃から人の花
 と言うて未練はネ なけれども 逢うて今さら言いたいこともある
○手を握り グッドバイよと二足三足 別れかねてよ 後戻り
 互いに見合すネ 顔と顔 何にも言わずに目に涙 

「名古屋甚句」 南地力松
○トコドッコイドッコイショ
 ハーエー ゆんべ夢見たエ 大きな夢はエー トコドッコイドッコイショ
 ハー 奈良の大仏 せなに負い 千石船をば足にかけ
 そのまた帆柱 杖につき 叡山やまへと腰をかけ
 あまり喉が渇くゆえ 近江の湖水を 一口二口 三口半にと吸い上げて
 なんだか喉に立ったゆえ エヘンと咳すりゃ
 瀬田の唐橋ゃノーホホイ エー 飛んでくるエー トコドッコイドッコイショ
○ハーエー トコドッコイドッコイ 胡瓜と南瓜が相撲見に行ったらエー
 ハー 胡瓜に相撲見せますが 南瓜に相撲は見せられぬ
 そこで南瓜が腹を立て 胡瓜のそなたに相撲見せて
 南瓜の私になぜ見せぬ そこで木戸番とんで来て
 南瓜はごはんのおかずによいけれど
 胡瓜は酢揉みにノーホホイ エー 限りますエー トコドッコイドッコイショ

「新磯節」 南地力松
○逢いに来たのに戸は閉められて 忍び垣根に身はほんのりと
 じれて あなたの お声なりとも漏れてはこぬか
○うらやましいぞえ野に飛ぶ胡蝶 天下晴れての痴話狂い
 それに私は 投げてあぶない人目を忍ぶ
○私に逢いたくば 音に名高き音無川へ
 大きな石をかきわけて 小さな石をかきのけて
 細かい小砂利を紙に包んで 三尺小窓の小屏風の間から
 ぱらりぱらりと投げしゃんせ そのとき私が推量して
 雨が降ってきたと イソ逢いに出る テヤテヤテヤ

「淡海節」 南地力松
○手綱ゆるめて花の路帰りゃ(合) 鈴に浮かれて勇む駒 ドドドドドードー
 花が散る ヨイショコショ 里の夕暮れ
○時間来たので舞子が帰る(合) 後に残るのが差し向かい
 口舌に ヨイショコショ 燗冷ましの徳利
○舟を曳き上げ漁師は帰る(合) 後に残るのが櫓を櫂
 波の音 ヨイショコショ 浜の松風

「槍さび」 南地力松
○槍はさびても名はさびぬ 昔忘れぬ落差し
 エーササ ヨイヨイヨイヨイ 「????ごめん」 アーヨイヤサ
○四条の橋から灯が一つ見ゆる あれは二軒茶屋の灯火か
 エ サーサ ヨイヨイヨイヨイ 「ウーイ」 エー月に浮かれた由良之助

「浅くとも」 南地力松
○浅くとも(合) 清き流れのかきつばた(合) 飛んで行き来の濡れ燕(合)
 覗いてみたか編笠の 顔が見とうはないかいな
○遅くとも(合) 案じまいぞえうちの者(合) 外へ行たなら付き合いで(合)
 引くに引かれぬこともある 管理都合して気を病むな

「西行さん」 南地力松
○さるほどに これはまた(合) 西行の坊さんは 富士の白雪眺めんと
 風呂敷背負うて 笠着て杖ついて(合) いとどたらちねの ちんちんくるりとからげて
 どこへ廻るか江口の里へ 女郎衆が捕らえて これこれ坊さん(合)
 西へ行くべき西行が なぜに東へ下りゃんす

「わしが思い」 南地力松
○わしが思いは三国一の(合) 富士の御山の白雪(合) 積もりゃすれども解けはせぬ(合)
 浮名立つかや立つかや浮名(合) 今は浮名の立つのも嬉し
 それも馬鹿らしいこと とんと命もやる気には(合) なったわいな

「縁かいな」 南地力松
○春の夕べの手枕に(合) しっぽりと降る軒の雨(合)
 濡れて綻ぶ山桜(合) 花が取り持つ縁かいな(合)
○夏の涼みは両国の(合) 出船 入船 屋形船
 上る流星 星下り(合) 玉屋が取り持つ縁かいな(合)
○秋の夜長に床の上(合) 痴話が昂じて背と背
 晴れてさし込むガラス窓(合) 月が取り持つ縁かいな(合)
○冬の小寒に置きごたつ(合) 布団が縁の仲立ちで(合)
 積もる話は寝て解ける(合) 雪が取り持つ縁かいな

「惚れて通う」 南地力松
○惚れて通うも(合) 何怖かろう(合) 今宵も逢おうと(合) 闇の夜道をくよくよと(合)
 先ゃさほどにも思やせまいに こちゃ上りつめ エー 山々越えて逢いに行く(合)
 毎晩逢うたら嬉しかろ ササどうすりゃ添われる縁じゃやら
○今宵逢おうとの(合) 約束待てば(合) 小窓を開けて(合) 来るか来るかと夜は???
 わしゃ?????… こちゃ思いつめ エー 青々と松ばかり(合)
 毎晩逢うたら嬉しかろ ササどうすりゃ添われる縁じゃやら じれったいね


※ほかに「春雨替唄」「新立山節」などなど、文句を起こしたい音源がいくつかありますが
 どれも聴き取りが難しく虫食いだらけになるので諦めます。
 力松さんの文句集はこれでおしまい、次は金龍さんです。

南地力松さんのレコードから文句を起こしました。


「貞女立てたし」 南地力松
○貞女立てたし浮気はしたし 心二つに身は一つ
 そんなこと言うたとて 陽気な気じゃもの
○義理と世間に??れて惚れて 水を差しても?????
 そんなこと言うたとて 陽気な気じゃもの
○用があるかと借ったる傘も 貸せば苦になる雨の???
 そんなこと言うたとて 陽気な気じゃもの
○水がせわたに書き付けられて 水がもえでる?????
 そんなこと言うたとて 陽気な気じゃもの
○鬢のほつれは枕のとがよ 勤めする身は是非がない
 そんなこと言うたとて 陽気な気じゃもの
※鬢ほつくずし。盤の状態悪く、よく聞き取れない。聞き違いの可能性大。

「千夜咲いても」 南地力松・金龍
○千夜咲いても桜は桜 一夜添うてもジツ 妻は妻 ササ恋しさに
 逢うて嬉しや 別れの実に(合) ほんまに辛いね オヤ
○赤い身を売るスイカでさえも 中に苦労のジツ 種がある ササ恋しさに
 逢うて嬉しや 別れの実に(合) ほんまに辛いね オヤ
○花は笑うて散ったじゃないか 何を不足でアノ ????? ササ恋しさに
 逢うて嬉しや 別れの実に(合) ほんまに辛いね オヤ
○折って下さい??ない花を 捨てておくとはジツ 胴欲な ササ恋しさに
 逢うて嬉しや 別れの実に(合) まことに辛いね オヤ アレ アラ
○洗い髪とは浮気な髪よ 縁を結んだジツ 紙もある ササ恋しさに
 逢うて嬉しや 別れの実に(合) ほんまに辛いよ オヤ
※辛いね節

「かんちろりん替唄」 南地力松
○密通しょうとて????よれるサ 風吹きゃサ カンチロリン
 驚いてサ 離してサ 忍ぶ恋路の その密通は 中止々々
○汽笛鳴る鳴るあの??更けてサ 線路でサ カンチロリン
 男とサ 女子サ 惚れた惚れぬと 惚れぬいた 情死々々
○家にかけたし ??????でサ だめだとサ カンチロリン
 つまってサ リャンコでサ かけたいけれどもままならぬ もうしもうし
○ひもじうてひもじうてたまらぬときもサ エヘンとサ カンチロリン
 すましてサ 腹じゃ泣いても耐えているのが 君子々々
○いつまでもいつまでも生きてる親父サ 頑固でサ カンチロリン
 分からず屋でサ けちんぼうでサ 倅祈っているのが 頓死々々
○も一つおやりよ???????サ 便りもサ カンチロリン
 倅のサ 名誉でサ 自動車???
※替唄とあるが節も「くずし」で、唄い出しは「新磯節」になっている。
 盤の状態悪く聴き取りにくい上に、珍しい文句が多く補えなかった。

「かっぽれ」 南地力松
○かっぽれかっぽれ 甘茶でかっぽれ塩茶でかっぽれ ヨイトナ ヨイヨイ
○沖の暗いに 白帆がエー見ゆる ヨイトコリャサ
 あれは紀の国 ヤレコノコレワイサノサ サノサッサッサ みかん船だえ
○一かけ二かけ三かけて 四かけて五かけて橋ょかけて
 かわいお方と手をとりて 話に行くならいかいだろ
 あまり サッサイ おもしろさに あまりおもしろさに穂に穂が咲いた
 オセセノアレワイサノ 坊主が珍しい この妙かいな
○豊年じゃ 万作じゃ 明日は旦那の稲刈りに
 小束にひっからがいてちょいと投げた 投げた サッサイ 枕に
 投げた枕に科はない オセセノアレワイサノ 坊主が珍しい この情かいな

「串本節」 南地力松
○障子開くれば大島一目 なぜに佐吉は山の蔭
 アリャヨイショ ヨイショヨイショ ヨイショヨイショ
○日和東風げな沖ゃ白波じゃ 殿御やらりょかあの中へ
 アリャヨイショ ヨイショヨイショ ヨイショヨイショ お茶やれ えじゃないか
○岬々は七浦岬 潮岬は荒滝じゃ
 アリャヨイショ ヨイショヨイショ ヨイショヨイショ お茶やれ えじゃないか
○わしがショラさん岬の沖で 波に揺られて鰹釣る
 アリャヨイショ ヨイショヨイショ ヨイショヨイショ
○一つ二つの橋杭立てて 心届けよ串本へ
 アリャヨイショ ヨイショヨイショ ヨイショヨイショ お茶やれ えじゃないか
○四本柱の土俵の中で 仲を取り持つ木村庄之助
 互いに見合わしたと はっけよいや残った お茶やれ えじゃないか

「浪花名所」 南地力松
浪花名所は生玉 天王寺 住吉浜手の高燈籠 出船入船 衣川天保山
浪花名物 文楽人形 安倍晴明 茶臼山 葛葉狐に衣川舟遊び
上がる夜船は網島へ 月見に小粋な三味の音 堂島 北の新地 川竹 寄せ太鼓
○一生連れ添う女房じゃほどに 少しゃ辛気もせにゃならぬ お気に入らなきゃ ぶたんせ叩かんせ
○一生添われぬ妾じゃものを たまには浮気もせにゃならぬ お気に召さなきゃ ???で飛んで出る

「なぜまま節」 南地力松
○なぜまま なぜままならぬ ヨイソレ ままになる身を持たせたや ノンノコサイサイ
 ヤサホラエー オッチョコマーチョノケー
○尾鷲よいとこ朝日を受けて ヨイソレ 浦で五丈の網を引く ノンノコサイサイ
 ヤサホラエー オッチョコマーチョノケー
○精進じゃ精進じゃと 何が精進じゃ 今朝も 托鉢戻りにあわび買って食うて それでも精進か
 ヤサホラエー オッチョコマーチョノケー
お獅子神楽舞の寅さんの笛は ヨイソレ 一里聞こえて二里響く ノンノコサイサイ
 ヤサホラエー オッチョコマーチョノケー
○ままになるならあの那智山を ヨイソレ 鍬でならして通わせる ノンノコサイサイ
 ヤサホラエー オッチョコマーチョノケー
※尾鷲節


・・山村豊子さんの音源から起こした文句集
前回の続き

「おやおや節」 山村豊子
○汽車の中 粋な美人とただ二人 もし一人が????? オヤ
 と言うて思いを打ち明けて ??にふられた ??と?? オヤ オヤオヤオヤ
○親父さん 今日は彼岸の寺参り 息子は店の用足しと オヤ
 別れ別れに出た二人 茶屋の廊下で顔と顔 オヤ オヤオヤオヤ
○真夜中に ミシリミシリと音がして さてはジゴマか五右衛門か オヤ
 ビクビクながらに出てみれば 屋根じゃ三毛めが痴話狂い オヤ オヤオヤオヤ
○墨衣 手には数珠持ち和尚様 朝な夕なの御念仏 オヤ
 南無阿弥陀仏 阿弥陀仏 晩にゃ酢蛸で大浮かれ オヤ オヤオヤオヤ
○女学生 海老茶袴に靴履いて ブック抱えの????さん オヤ
 おぼこ育ちは表向き 下にしめます岩田帯 オヤ オヤオヤオヤ

「かっぽれ」(オーケストラ版) 山村豊子
○かっぽれかっぽれ 甘茶でかっぽれ 塩茶でかっぽれ ヨイトナ アヨイヨイ
○沖の暗いのに白帆がサー 見ゆる アヨイトコノホイ
 あれは紀の国 ヤレコノコレワイサノーサノサッサッサ みかん船じゃえ
 サテみかん船 みかん船 見ゆる コリャヨイトコノホイ
 あれは紀の国 ヤレコノコレワイサノーサノサッサッサ みかん船じゃえ
○サテ 豊年じゃ 万作じゃ オヤ 明日は旦那の稲刈りで
 オヤ 小束にひっからげてちょいと投げた 投げた サッサ
 枕に 投げた枕にとがはない ホラ オセセノコレワイサノ坊主がめずらしや
 この妙かいな
○ソレ ねんんこせ ねんねこせ オヤ ねんねの守はどこ行った
 あの山越えて里行った コリャ お里の土産に何貰うた
 オヤ でんでん太鼓に笙の笛 寝るのかえ 寝ないのかえ
 寝なけりゃこのガキゃホイ
○さても珍し 見てごんしょ

「わが恋三下り」 山村豊子
○わが恋は(合) 火鉢にかけし????? 人におろされ????(合)
 ハオイサコラ 熱くなるほど案じられ ハオイサコラコラ
○逢いたさに(合) 用もない角を二度三度 どうでも出て来ぬ甲斐性無し(合)
 ハオイサコラコラ よほど山の神が怖いのか ハオイサコラコラコラ
 ハオイサコラコラコラ
○吹けよ川風あがれよ簾 中の お客の顔見たい
 ハヤレソレヤレソレ ハオイサヨー
○わしとあなたはお蔵の米よ いつか 世に出てままとなる
 ハオイサコラコラコラ ハオイサコラ
○名古屋名物宮重大根 金の しゃちほこ雨ざらし

「奴さん」(オーケストラ版) 山村豊子
○アーキタコラ(合) 「奴さんだよ」
 奴さんどちら行く アーキタコリャ 旦那お迎いに
 さっても寒いのに共揃い 雪の 降る夜も風の夜も
 サテ お供はつらいね(合) いつも奴さんは高端折り
 アリャサー(合) コリャサー(合) それもそうかいな
○アーマダマダ(合) 「姐さんだよ」
 姐さんどちら行く アーキタコリャ 後朝の
 言葉も交わさず明日の夜は 裏の 背戸やにわし一人
 サテ 合図はよいか(合) 首尾をようして逢いに来たわいな
 アリャサー(合) コリャサー(合) それもそうかいな アーキタコラ

「奴さん」 山村豊子
○アーコリャコリャ 「奴さんだよ」
 エー奴さんどちら行く アーキタコリャ 旦那お迎いに
 さっても寒いのに共揃い 雪の 降る夜も風の夜も
 サテ お供はつらいね(合) いつも奴さんは高端折り
 アリャサー(合) コリャサー(合) それもそうかいな
○アーマダマダ(合) 「姐さんだよ」
 エー姐さんどちら行く アーキタコリャ 後朝の
 言葉も交わさず明日の夜は 裏の 背戸やにわし一人
 サテ 合図はよいか(合) 首尾をようして逢いに来たわいな
 アリャサー(合) コリャサー(合) それもそうかいな アーキタコラ

「淀の川瀬」 山村豊子
○淀の川瀬のナー 景色をここに引いて上る ヤンレ 三十石夜船(合)
 清き流れを汲む水車(合) 廻る間ごとに皆水馴竿(合)
 さえた杯 おさえて受けりゃ 酔うて伏見へ管巻き綱よ
 こうしたところは千両松 ヨイヨイ ヨイヨイ ヨイヨイヨー

「柳節」 山村豊子
○三十三間堂の柳のお柳 焦がるる何としょ
 可愛いミドリが綱を引く 住吉の街道筋(合)
 「和歌ノ浦には名所がござる 一に(合) 権現 二に玉津島(合)
  三に下がり松 四に塩釜や ヨイヨイヨイトナ」
 てなことおっしゃいましたかね アーコリャコリャ
○…セリフ入りの文句。聞き取れず。

「博多節」 山村豊子
○京・大阪・東京三府の地にもない たった一人の オヤ 貴方に迷い オヤ
 惚れたが私の身の因果 苦労駿河の富士の キタドッコイショ 山
 世の中 好いた同志で 暮らしたい ハイ おいでましたかね

「博多節」 山村豊子
○花なれば 故郷の土産にヨ 一枝折りて オヤ あげたい心はあるけれど
 未だ添われで あげ キタドッコイショ られぬ
 逢いたさが ???と???? 松の枝 ハイ おいでましたかね

「梅は咲いたか」 山村豊子
○梅は咲いたか桜はまだかいな(合) 柳なよなよ風次第
 オヤ 山吹ゃ浮気で(合) エー色ばっかり ションガイナ オヤ
○柳橋から小舟で急がせる(合) 客はなよなよ棹次第
 オヤ 岸から上がって土手八丁 エー吉原へご案内 オヤ
○神戸港はいつ来ても忙しい(合) 仲士なよなよ金次第
 オヤ ちゃんころ浮気で(合) エーあにゃもんにゃ オッペケペ コラ
○汽車の二等で美人と差し向かい(合) 僕に色目を使うから
 オヤ しめたと思うてよく見れば エー藪にらみか馬鹿らしい オヤ

「二上り鬢ほつ」 山村豊子
○鬢の ほつれは枕の科よ(合) それを お前さんに疑られ(合)
 ほんにお前さんは アー 罪な人
○松の まわりにクルミを植えて(合) 松より 来る身はなお辛い(合)
 ほんにお前さんは アー 罪な人
○紺の 前掛け松葉の散らし(合) 松に 来ぬとは頼りない(合)
 ほんにお前さんは アー 罪な人
○羽織 着せ掛け行く先たずね(合) じれて 箪笥はせなで閉め(合)
 ほんにお前さんは アー 罪な人

「漁師節」 山村豊子
○船を引き上げ漁師は帰る(合) 後に残るのは櫓と櫂
 波の音 ヨイショコショ 浜の松風
○春が来たので空には緋凧(合) 磯で岩蛸 手長蛸
 寺の坊さん ヨイショコショ 長風呂の茹で蛸
○手綱ゆるめて花の路帰る(合) 鈴に浮かれて勇む駒
 花が散る ヨイショコショ 里の夕暮れ
○櫓太鼓にふと目を覚まし(合) 明日の取り組み誰と誰
 ??? ヨイショコショ ○○○…

山村豊子さんの音源から起こした文句集
前回の続き

「吉田通れば」 山村豊子
○吉田ナー 通れば二階から招く アーヨーイヨイ
 しかも鹿子のヤンレ 振袖で
 ヤートコセーノ ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ
○めでたナー めでたの若松さまよ アーヨーイヨイ
 枝も栄ゆるヤンレ 葉もしゅげる
 ヤートコセーノ ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ
○お前ナー 百までわしゃ九十九まで アーヨーイヨイ
 ともに白髪のヤンレ 生えるまで
 ヤートコセーノ ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ
○伊勢はナー 津でもつ津は伊勢でもつ アーヨーイヨイ
 尾張名古屋はヤンレ 城でもつ
 ヤートコセーノ ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ

「伊勢音頭」 山村豊子
○伊勢はナー 津でもつ津は伊勢でもつ ヨーイヨイ
 尾張名古屋はヤンレ 城でもつ
 ヤートコセーノ ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ
○お前ナー 百までわしゃ九十九まで ヨーイヨイ
 ともに白髪のヤンレ 生えるまで
 ヤートコセー ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ
○めでたナー めでたの若松さまよ ヨーイヨイ
 枝も栄ゆるヤンレ 葉もしゅげる
 ヤートコセー ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ
○めでたナー めでたが度重なりて ヨーイヨイ
 末は鶴亀ヤンレ 五葉の松
 ヤートコセー ヨーイヤナ アリャリャ コレワイサ ササナンデモセ

「宮さん宮さん・デカンショ」 山村豊子
<トンヤレ節>
○ホラ 宮さん宮さんお馬の前で ひらひらするのはありゃ何じゃ トコトンヤレ トンヤレナ
 あれは朝敵征伐せよとの 錦の御旗を知らないか トコトンヤレ トンヤレナ
○姉さん姉さんお前の頭に ぐるぐる巻いたはありゃ何じゃ トコトンヤレ トンヤレナ
 あれは流行の束髪髷だよ イギリス結びを知らないか トコとんまじゃないかいな
 オヤ ヨーイヨーイデッカンショ
<デカンショ節>
○デカンショデカンショで半年ゃ暮らす アヨイヨイ
 あとの半年ゃ寝て暮らす アヨーイヨーイデッカンショ
○体六尺 これみな胆よ アヨイヨイ
 こいつ叩けば音がする アヨーイヨーイデッカンショ
○何をそわそわ 龍田の姫は アヨイヨイ
 姫のお顔に花紅葉 アヨーイヨーイデッカンショ
○くにを出るときゃ一人で出たが アヨイヨイ
 帰りゃ赤子と二人連れ アヨーイヨーイデッカンショ

「山中節」 山村豊子
○ハー 忘れしゃんすな山中道を 東ゃ 松山 西ゃ薬師
 東ゃ 東ゃ 松山 西ゃ薬師 チョイ チョイチョイ
○ハー 白鷺みたよなあなたに惚れて からす みたよな苦労する
 からす からす みたよな苦労する チョイ チョイチョイ
○ハー 送りましょうかや送られましょか せめて 二天の茶屋までも
 せめて せめて 二天の茶屋までも チョイ チョイチョイ

「かんちろりん」 山村豊子
○下にいろ 下にいろと あの行列はサ ホラ大阪でサ カンチロリン
 大阪でサ 大阪でサ 木村長門守のノー 上使々々
○控えろ 控えろと あの行列はサ お江戸でサ カンチロリン
 お江戸でサ お江戸でサ 大久保彦左衛門の 上使々々
○お手が鳴る お手が鳴る あの奥座敷サ お酌とサ カンチロリン
 芸者とサ 仲居さんとサ さしつおさえつするのが 銚子々々
○鐘が鳴る 鐘が鳴る あの鳴る鐘はナ お江戸でサ カンチロリン
 お江戸でサ 泉岳寺 四十と七士の 供養の鐘

「おけさ節」 山村豊子
○ハー泣いて くれるな出船の際にヨ ハアリャリャリャサ
 沖で櫓櫂が手につかぬ ハアリャアリャアリャサ
○ハー佐渡へ 佐渡へと枯れ木を流すヨ ハアリャアリャアリャサ
 流す枯れ木に花が咲く ハアリャアリャアリャサ
○ハー来いと 言うたとて行かりょか佐渡へヨ ハアリャアリャアリャサ
 佐渡は四十九里 波の上 ハアリャアリャアリャサ
○ハー主の 出船を見送りゃ沖でヨ ハアリャアリャアリャサ
 わしと????千鳥鳴くハアリャアリャアリャサ

「新おけさ」 山村豊子
○帽子片手に皆様さらば 長のお世話にサー なりました
○私ゃ東京へ勉強に行くが 後に花置くサー 枝折るな
○枝は折るまい折らせもすまい 心置きなくサー 行かしゃんせ
○好いちゃおれども好かれちゃいない 磯のあわびでサー 片想い
○好いて好かれて何楽しかろ 苦労する味サー 恋の味
○君の心と田毎の月は どこへ誠をサー うつすやら
○恋で鳴く鳥しあわせ者よ 私ゃ泣けどもサー 胸の内
○割ってみせたい私の胸を 惚れた弱みでサー ?????
※「帽子片手に」とか「女給小唄」などとも呼ばれた流行小唄で、
 おけさと言っても、実際は「佐渡甚句」の変調。

「関の五本松」 山村豊子
○アー 関はよいとこ 朝日を受けて 「大山おろしが」 そよそよと
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ
○アー 遠く離れて 会いたいときは 「月が鏡に」 なればよい
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ
○アー 関の五本松 一本切りゃ四本 「あとは切られぬ」 夫婦松
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ

「関の五本松」 山村豊子
○アー 関の五本松 一本切りゃ四本 「あとは切られぬ」 夫婦松
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ
○アー 表来たかよ 裏から来たか 「私ゃ裏から」 思うて来た
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ
○アー 帰る帰ると口では言えど 「酔うたふりして」 ひざ枕
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ
○アー 花はいろいろ 五色に咲けど 「主に見返す」 花はない
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ
○アー 毎度々々の ご贔屓を受けて 「オリエントレコードで」 御礼申す
 ショコホイ ショコイチリキヤノ マツホイ

「すっとんとん節」 山村豊子
○スットントンスットントンで戸を叩く 主さん来たかと出てみれば
 そよ吹く風にだまされて 月に恥ずかしわが姿 スットントン スットントン
○好いて好かれて相惚れで 一夜も添わずに死んだなら
 私ゃ菜種の露になる あなた蝶々で飛んでおいで スットントン スットントン
○主に貰うたハンカチの 松葉の模様が気に入った
 なぜに松葉が気に入った 枯れて落ちよが二人連れ スットントン スットントン
○スットントンスットントンと通わせて 今更嫌とは胴欲な
 嫌なら嫌と最初から 言えばスットントンで通やせぬ スットントン スットントン
○向こう通るハイカラ美人 横目でちょいちょい僕を見る
 こいつあてっきりおいでだと よく見りゃ何だいやぶにらみ スットントン スットントン
○スットントンスットントンと働いて 明日は会社の勘定日
 芸者買おうか女買おか 嬶に相談して怒られた スットントン スットントン
○金の百万両もちょいと拾うて すてきな美人を妻に持ち
 新婚旅行は飛行機で そんな夢見て夜が明けた スットントン スットントン

「新すっとんとん節」 山村豊子
○スットントンスットントンと通わせて コリャ今更嫌とは胴欲な
 嫌なら嫌と最初から コリャ言えばスットントンと通やせぬ
○あなた立派な下り藤 コリャ私ゃ??????
 (後半聞き取れず)
○スットントンスットントンと戸を叩く コリャ主さん来たかと出てみれば
 そよ吹く風にだまされて コリャ月に恥ずかしわが姿
○あなたやっぱり????? コリャ私みたよなおたふくに
 提灯釣り鐘 釣り合わぬ コリャ???????無理はない
○うちの父さんハゲ頭 コリャお前の父さんもハゲ頭
 ハゲとハゲとが喧嘩して コリャ怪我がなかってよかったね
※「月は無情」

「秋の夜」 山村豊子
○秋の夜は(合) 長いものとはまん丸な(合)
 「これは八月十五夜の、冴えたる中に深山の」(合)
 月見ぬ人の心かも 更けて待てども
 「????? 人はまだ来ぬか」 来ぬ人の(合)
 音するものは(合) 鐘ばかり 数ゆる指の寝つ起きつ
 「今夜は??????? 闇に迷いしか、離れてくだんせ、お主どの」
 わしゃ照らされているわいな

「さのさ」 山村豊子
○恋しさに 雨戸引上げ眺むれば 山端にかかれる残月の
 妻を慕うてネ 判官の 声聞きゃ思いがいやまさる ハオイサ
○人は武士 気概は高山彦九郎 京の三条の橋の上
 遥かに皇居をネ 伏し拝み 落つる涙は加茂の水 ハオイサ
○私らに 惚れ手があるなら 枯れた木に花よ 焼いた魚も泳ぎだす
 絵にかいたダルマさんがネ ジョジョはいて のこのこさいさい飛脚する ハオイサ
○韓信が 股をくぐるも時世と時節 踏まれた草にも花が咲く
 詩吟「………聞き取れず」
 七転び八起きのネ 心配するな ぼたんもこも着て冬ごもり ハオイサ

「さのさ」 山村豊子
人は武士 気概は高山彦九郎 京の三条の橋の上
 遥かに皇居をネ 伏し拝み 落つる涙は加茂の水 ハオイサ
○恋しさに 障子引上げ眺むれば 山端にかかれる残月の
 妻を慕うてネ 判官の 声聞きゃ思いがいやまさる ハオイサ
韓信が 股をくぐるも時世と時節 踏まれた草にも花が咲く
 詩吟「………聞き取れず」
 七転び八起きだネ 心配するな ぼたんもこも着て冬ごもり ハオイサ

「さのさ」 山村豊子
ただ単に 金銭上や肉体の 力でできたる仲じゃない
 理想の恋はネ 神聖の 愛と恋でできた仲 ハヨイサト
○??と???はネ ???????(字余り)
 ????????? ????にネ 頬かむり 奈良の大仏さんと
 お酌さんと観音さんで ????? ハヨイサト
○韓信が 股をくぐるも時世と時節 踏まれた草にも花が咲く
 詩吟「………聞き取れず」
 七転び八起きだネ 心配するな ぼたんもこも着て冬ごもり ハヨイサト
○???聞き取れない(文句の途中で溝が終わっている)

「二上りくずし」 山村豊子
○春の 野に出て 若菜を摘めば サンヤレー(合)
 褄に 蝶々が アノひらひらと よしてくんな 気がもめる コリャコリャ
○秋の 夜に出て 七草摘めば サンヤレー(合)
 露で 小褄が アノ濡れかかる よしてくんな 宵の月 コリャコリャ
※コツコツ節の元唄

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